2021/5/23
こんにちは。今回は奈良教会をご紹介したいと思います。
奈良教会は,統計上,カテドラルである河原町教会に次いで,京都教区で2番目に信徒総数の多い教会です。場所は近鉄奈良駅から徒歩3分で,裁判所・県庁のそばです。興福寺,東大寺奈良公園が徒歩圏内で奈良の観光にとっても便利。祭壇を囲むような横長配置の主聖堂はモダンな雰囲気で,日曜学校のみんなで作ったステンドグラス越しの光がとっても綺麗です(夕暮れ直前がオススメ)。ご聖櫃のある小聖堂は畳敷きで,古都奈良の教会として趣があります。
なぜか,お城や裁判所・役所の近くにある共同体は,戦前からあることが多いですよね。奈良教会も例にもれず,1880年からのパリミッションの巡回宣教から始まります(なお,現在地に移転したのは1968年です)。
奈良教会の歴史は,多くの宣教師をなくして語ることはできません。かつてはパリミッション,メリノール会,マリスト会,グアダルペ宣教会の神父様方が司牧してくださっていました。そして今でも,教区司祭とともに,フィリピン宣教会,チェジュ教区の神父様にご担当いただいています。
歴代宣教師の司牧方針もあってか,信徒が自分たちで教会を運営し,福音宣教をしようという雰囲気が強くあります。典礼や様々な行事に信徒が行動的・主体的に参加し,老いも若きも元気な共同体です。特にごミサはそれぞれができる奉仕を分担し,青少年は侍者奉仕に積極的に参加しています(コロナ禍で一年以上侍者奉仕はできていませんが)。
奈良教会の行事の中で特徴的なものは歳末の募金です。南都六宗の一つ大安寺様と共同で行っています。部会や年齢に関わらず,毎年多くの信徒が街頭に立ち,募金を呼びかけます。日本の社会にとって新参者の私たちカトリックですが,宗教を超えて,地域とともに活動できるありがたい機会です。
いろいろと書き連ねてきましたが,結局「わたしの教会こんなとこ」と説明しつくすことはできません。コロナが落ち着いたら,是非一度,奈良観光がてら奈良教会にいらしてください。