2020/7/26
# オンライン「じょばに」第166号(2020年7月)
私が紹介するのは、文芸雑誌「文學界」で特集された「LOVE LETTERS 2015」です。
この特集には、『言葉のプロが技を競った「恋文の手本」』というのが副題についています。川上未映子、よしもとばなな、横尾忠則や壇蜜と言った、計18名の手練れたちが腕を振るった極上の恋文集。
人のラブレターを読むなんて、なんだかドキドキしますね。
昔の思い人へ、ずっとずっと大好きなミュージシャンへ、家族へ。
ラブレターといっても様々です。
ましてや彼らはフィクションのプロ。その内容は死んだ飼い猫が自分に宛に書いたラブレターだったり、手紙の相手が童話の中の王子様であったり、長年勤務しているアルバイト先のコンビニだったりします。
いったいどういうこと?と思いますよね。
文學界は月刊雑誌なので、紹介した一冊を書店で手に入れることはできませんが、インターネットでバックナンバーの購入が可能です。(文學界 2015年1月号)
オンラインでのやりとりが主流になりつつあるこのご時世で、あえて手紙に込められた作家個人の特別な想い。手紙に綴るからこそ溢れ出る、感情の機微を味わってみてはいかがでしょうか。
みな
最近はなかなか腰を据えて本を読むことができなくなっています、りさこです。
ただ、そんな中でも、サクッと読めるのが漫画であって、最近はそこばかり。(小説も読みたい…)
さて、最近読んだ漫画の中から今回紹介するのは、『ブーツレグ』です。Twitterで話題にもなり、1話だけ読んだ方もいるかもしれません。
この物語のキーになるのは、タイトルの通り「靴」です。そして敵は「手袋」です。そんな「靴」と「手袋」の攻防戦。見ごたえがあります。
物語の舞台は海外なのですが、主人公は日本とイギリスのダブルの少年。また、日本人の靴職人。職人によって作られた靴に刻まれる漢字。知らない街中の話でも、私たちと乖離しすぎない物語も魅力の一つです。
今回、この漫画は先述の通りTwitterで見かけたのですが、これを連載しているヤスダスズヒトさんは、私が昔ハマっていた小説のキャラクターデザインや挿絵を手掛けていた方で、ある種運命的なものも感じ、手に取った次第でした。
ぜひ皆さんも気になった本は手に取ってみてくださいね。
りさこ