2016年度、
9月までの交流についてご報告します。

5月 済州教区「聖母の夜」行事参加と聖地巡礼

 済州教区の「聖母の夜」行事参加と聖地巡礼を、5月19日〜21日の2泊3日で、鶴山進栄神父を団長に、ブ・ヨンホ神父の案内にて、信徒17名の参加で行いました。

鶴山 進栄神父
 京都教区と済州教区が姉妹教区になって11年目になります。これまでに教区間でさまざまな交流の機会がありました、それ はとても意義深いものです。 
 今回、この巡礼を通じて、神という共通の父をいただいていることを体験し、互いに知り合い、親しくなることに、大きな意味があると思います。
 そして、風光明媚な済州(チェジュ)島の風景とおいしい食事を楽しむこともできました。
 ギム・キリャン教会のミサに参加した際、平日にもかかわらず30人もの子供たちが、ミサに参加している活気のある教会の様子に、驚きとともに、うらやましさも感じました。その後、食事の席を用意していただき、温かい歓迎をうけたことに感謝申し上げます。そして、巡礼に参加された皆様も、共通して感じた思いであると、確信しております。

長岡教会 早川康哉
 「聖母の夜」のミサは夜9時頃から「恵みの丘」で行われました。聞いていた通りとても寒かったです。しかし、ミサは、信徒の方約3000名、また、司教様や神父様が約50名と盛大なもので、聖歌隊の歌声の迫力と美しさに驚きと満足感に浸れることができ、寒さも忘れてしまいそうでした。
 ロザリオの祈りが始まると、祈りと行列の流れが人間大洪水のごとく大迫力で流れに付いて歩くのが必死の思いでした。
 ローソクを持った白い服を着た信徒の婦人の方が、道しるべのようにおられ、聖霊のように思われ、癒されるのを感じました。
いままで経験したことのない迫力ある済州でのミサに参加でき幸せでした。

        

宇治教会 坂本多恵子
 おや、月の明かりの向こうに大きな池が見えます。そして池に沿って白いものが点在しています。何?目を凝らすと純白のチマチョゴリの女性が、手に電灯とロザリオを持って祈っておられました。美しいです。池の周りはロザリオの珠の数だけ植樹されていて、その植樹ごとに白衣の女性が立っておられ、道を照らして下さっています。寒風の中で待機して下さる、スケールの大きい演出と思いやりに感動です。

長岡教会 吉田美智代
 「聖母の夜」のミサの前に韓国最初の殉教者となる金耆良(キム・ギリャン)殉教150周年を追悼して演じられたオペラは、緊迫感が漂い、素晴らしく、衝撃的な舞台でした。このオペラも姜(カン)司教様のお説教も、ブ神父様がレシーバーを準備し、同時通訳をして下さったことに感動し、感謝しました。
 行列が終わり、施設の前まで帰って来ると、正装姿の司教様が記念撮影のために、私たちを待って居て下さったのです。真夜中も過ぎたこのような時間帯に、恐縮しました。姜司教様本当に有難うございました。

        

長岡教会 太田みどり
 済州島は美しい島です。現地の皆さんは、島の中央にそびえたつ済州の象徴ハルラ山をプッシュなさるのですが、私としては、済州のいたるところで畑や牧場の中にポコンと盛り上がっている「オルム」とよばれる小さな山のほうが、美しく思えます。「オルム」は側火山、つまり主な火山の周りにできる小さな火山です。側火山自体は日本にもたくさんあって珍しいものではないのですが、済州島では、おそらく耕地が足りないため、側火山のふもとぎりぎりまで田畑を作っており、いところから見ると田畑や牧場の中に側火山「オルム」がお椀を伏せたようにポコンと盛り上がって見えるのです。その様子は特異でもあり愛らしくもありました。
 ギム・キリャン教会の信徒の皆さんが私たちを歓待してくださったことに心が温まりました。「絶対に一番おいしいものを食べてもらう。絶対におなか一杯になってもらう。絶対に笑顔で帰ってもらう。」というのが韓国式おもてなし。以前済州の信徒の皆さんが私たちの教会にいらしたことがありますが、私たちのおもてなしはさぞ寂しく感じられたのではないかと思います。私たちには韓国式おもてなしはできませんが、せめて「皆さんの心を温めたい」という気持ちが通じるおもてなしができたらと思いました。

        

福岡久留米教会 森 智子
 今回の巡礼では、済州教区の皆様の信仰に対する熱い思いとパワーを感じることができました。特に、ギム・キリャン教会で、平日の夜だというのに子供たちがたくさんミサに与り、その後、生き生きとした笑顔で勉強している姿には、韓国カトリック教会の明るい未来を見たような気がしました。

6月 京都・済州姉妹教区交流月間
ヤン・ヨアン神父、キム・ヨンテ神父、来訪

 6月24日〜30日まで、済州教区のヤン・ヨアン神父(ヨンドン教会)、キム・ヨンテ神父(ノヒョン教会)が来訪され、6月26日(日)、大塚司教の霊名のお祝い日に、共同司式でミサを捧げて下さいました。
 滞在中、高槻教会での高山右近の史跡訪問、神戸たかとり教会と淡路大震災メモリアル公園の訪問、韓国とは異なる温泉も楽しんで頂きました。
 また、京都コリアンカトリックセンターでのサランバン(ミサと会食の集い)では、ブ神父、チェ神父、キム神父とともに5人の韓国の神父様の共同司式のミサが行われ、その後の食事会も好評で、5人の神父様による韓国の歌の合唱も披露して下さいました。

        











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